RSI(Relative Strength Index/相対力指数)とは、
相場の「買われすぎ」「売られすぎ」を可視化し、トレンドの転換点を見極めるために欠かせないオシレーター系指標の一つです。本記事では、RSIの基本から応用戦略、注意点までFXトレーダー向けに詳しく解説します。
相場の過熱感を数値化するインジケーター
RSIは、一定期間における上昇幅と下落幅を比較して、価格の勢い(モメンタム)を0〜100の数値で表します。
- 70以上:買われすぎ(反落の可能性あり)
- 30以下:売られすぎ(反発の可能性あり)
より厳密に判断したい場合は、80/20などのレベルも使われます。
RSIの計算式とパラメーターの基本
RSIの基本式は以下のとおりです。
makefileコピーする編集するRSI = 100 - [100 ÷ (1 + RS)]
RS(相対力)= 平均上昇幅 ÷ 平均下落幅
初期設定の期間
- 一般的には 14期間 が使われます。
- 短期(5〜9期間):反応が早いがダマシも多い
- 長期(20〜30期間):反応は遅いが信頼性が高い
RSIのシグナルと基本的な使い方
エントリーの基本
- 買いシグナル:RSIが30以下で下げ止まり → 上昇反転を狙った買い
- 売りシグナル:RSIが70以上で上げ止まり → 下降反転を狙った売り
※レンジ相場で効果を発揮しやすいのが特徴です。
【戦略①】レンジ相場での逆張り戦略
RSIの最大の強みは、レンジ相場における逆張り戦略にあります。

具体的な使い方
- RSI30以下で反発 → 買いエントリー
- RSI70以上で反落 → 売りエントリー
他インジケーターとの併用例
- ボリンジャーバンド:バンド下限+RSI30以下 → 精度UP
- サポート/レジスタンスライン:ライン+RSI反転で強力なシグナル
【戦略②】RSIダイバージェンスでトレンド転換を見抜く
価格とRSIの動きが逆行する「ダイバージェンス」は、強力な転換サインになります。

ダイバージェンスの種類
- 強気(ブル):
- 価格が安値を更新
- RSIは安値を更新せず上昇 → 上昇の兆し
- 弱気(ベア):
- 価格が高値を更新
- RSIは高値を更新せず下降 → 下降の兆し
※RSIが20/80付近で起きると信頼度がより高まります。
【戦略③】センターライン(RSI50)でトレンド判断
RSIの中間値である「50」はトレンド判断の境界線として有効です。

- RSI > 50:上昇トレンドの可能性
- RSI < 50:下降トレンドの可能性
【戦略④】ストップロス&利確のタイミング設定
ストップロスの目安
- RSIがさらに極端な領域(15や85)に入ったら損切り
- または直近の高安値やサポート/レジスタンスで設定
利食いの目安
- RSIが反対側のゾーンへ移動したとき(例:70 → 30)
- ダイバージェンス発生で相場反転の兆しが出たとき
RSIを使う際の注意点と限界
① トレンド相場では機能しにくい
- RSIが70/30に張り付いたまま推移するケースあり
- ADXや移動平均線と組み合わせて精度アップを図る
② 単体使用はNG
- MACD、ボリンジャーバンド、プライスアクションなどと併用が効果的
③ 過去データからの指標である
- RSIは未来を予測するものではなく、過去の値動きに基づく分析ツールです
RSIを使いこなして勝率アップ!
RSIはFX初心者から上級者まで幅広く活用できるインジケーターで、特に「逆張り戦略」や「トレンド転換の察知」に優れています。
- レンジ相場では強力なエントリー根拠に
- ダイバージェンスでトレンド転換の先読みが可能
- 他指標との併用でさらに精度アップ
RSIの特性を理解し、使いどころを見極めて、あなたのFXトレードを次のレベルへと導いてください!